床・フローリングのフロアコーティングの種類、ガラスコーティングの一種で無機塗料ガラスコーティング剤を用いた無機質ガラスコーティングで、フローリングや床材の表面に無色透明な薄い無機ガラス被膜を形成します。無機質という特徴とフローリングやシートフローリングへの耐屈曲性など他のフロアコーティングにはない特性があります。
無機質ガラスコーティングとは?特性を解説
無機質ガラスコーティングの安全性
無機質ガラスコーティングはシックハウス対応のコーティングの中で最も安全といわれており、厚生労働省が規制する揮発性有機化合物(VOC)13種について使用している原料および反応生成物にこれを含みませんので人体への影響も心配なく安心です。
シックハウス症候群関連物質 ; 揮発性有機化合物(VOC)13物質
揮発性有機化合物(VOC) | 室内濃度指針値 | 毒性指標 |
①ホルムアルデヒド | 100μg/m3(0.08ppm) | ヒト吸入曝露における鼻咽頭粘膜への刺激 |
②アセトアルデヒド | 48μg/m3(0.03ppm) | ラットの経気道曝露における鼻咽頭嗅覚上皮への影響 |
③トルエン | 260μg/m3(0.07ppm) | ヒト吸入曝露における神経行動機能及び生殖発生への影響 |
④キシレン | 200μg/m3(0.05ppm) | ヒトにおける長期間職業曝露による中枢神経系への影響 |
⑤エチルベンゼン | 3800μg/m3(0.88ppm) | マウス及びラット吸入曝露における肝臓及び腎臓への影響 |
⑥スチレン | 220μg/m3(0.05ppm) | ラット吸入曝露における脳や肝臓への影響 |
⑦パラジクロロベンゼン | 240μg/m3(0.04ppm) | ビーグル犬経口曝露における肝臓及び腎臓等への影響 |
⑧テトラデカン | 330μg/m3(0.04ppm) | C8―C16混合物のラット経口曝露における肝臓への影響 |
⑨クロルピリホス | 1μg/m3(0.07ppb) 小児の場合は 0.1μg/m3(0.007ppb) | 母ラット経口曝露における新生児の神経発達への影響及び新生児脳への形態学的影響 |
⑩フェノブカルブ | 33μg/m3(3.8ppb) | ラットの経口曝露におけるコリンエステラーゼ活性などへの影響 |
⑪ダイアジノン | 0.29μg/m3(0.02ppb) | ラット吸入曝露における血漿及び赤血球コリンエステラーゼ活性への影響 |
⑫フタル酸ジ-n-ブチル | 220μg/m3(0.02ppb) | 母ラットの経口暴露における新生児の生殖器の構造異常等の影響 |
⑬フタル酸ジ-2-エチルヘキシル | 120μg/m3(7.6ppb) | ラットの雄生殖器系への影響 |
有機から無機へ
現在、有機物は様々な環境問題が発生し様々な分野で無機への転換が進められています。
フロアコーティングの無機質ガラスコーティングのプレミアムコートは小さなお子様からお年寄りまで安全です。
有機と無機の違い
カビや微生物は有機物を分解し繁殖しますが、無機ガラス被膜は無機なので分解されません。有機系コーティングとの決定的な違いです。
耐久性は無機質でコーティング面が他の物質に反応しないため、経年変化による劣化がしにくく、約20年~30年の耐久があります。
無機塗料ガラスコーティング
今までは有機塗料が多く普及されておりましたが、ガラスコーティングが初めて、フロアコーティングの無機塗料として市場に出始めました。ガラスコーティングの液剤は無機質です。無機質のコーティング塗料はガラスコーティングのみとなります。中には有機、無機のハイブリッド混合塗料などもありますが、これらの塗料は耐候性や、効果の持続性が低いので注意が必要です。有機塗料は人の手によって作り出された化学成分が入っている塗料のことを指しており、無機塗料は主に鉱物をメインとした無機物で作られている塗料となります。
無機質ガラスコーティングの特性
従来のフロアコーティングやガラスフロアコーティングでも見られない無機質ガラスコーティング独自の機能特性を紹介します。
無機質ガラスコーティングは割れない 耐屈曲性
ガラスだから割れるとイメージを持たれている方もいるとは思いますが無機ガラス皮膜を形成している分子構造がミクロより細かいため、フローリングの収縮に追随する性質(耐屈曲性)はどのコーティングよりも優れております。
⑤ 耐屈曲性 | JIS K5600-5-1 耐屈曲性(円筒型マンドレン法)準拠 条件:折り曲げ試験装置(タイプ1)、6mmφ、t=0.3mm | 異常なし |
床材への追随性を確認
フローリング、シートフローリング、クッションフロアへの追随する性質(耐屈曲性)を確認。
床材・フローリングは湿度や温度で膨張・収縮を繰り返しますが、その動きに追従する能力はフローリングのコーティングには必須と考えています。
弊社での無機ガラスフロアコーティング耐屈曲性 フローリングへのテスト
弊社での無機ガラスフロアコーティング耐屈曲性 クッションフロアへのテスト
無機質ガラスコーティングの優れた耐候性
ガラスコーティングは被膜の耐候性が優れており、被膜がコーティング剤の中では最も劣化しにくい被膜です。室内での経年変化を約200時間に短縮して行うアイスーパーUVテスター(室内での10年分の経年変化に相当します)でも、その効果が実測値として御座います。
⑮ 促進耐候性 | アイスーパーUV テスター 条件:100mW、60℃、70%RH、200 時間 評価:K5600-8 塗膜劣化の評価、K5600-4 測色、光沢度保持率 | 異常なし △E=0.5 以下 95%以上 |
ガラスコーティングの被膜は光沢は控えめですが、経年後も光沢保持率が高く、劣化しにくく、色の変化が少ないという試験結果となります。
※紫外線が素材へ透過する面は除いており、被膜のみの耐候性となります。
無機質ガラスコーティングは電気を通さない!?
ガラスコーティングの被膜は電気を通さない性質があり、フローリングへ施工した場合、フローリング面の静電気の発生を抑えてくれる性質があります。この静電気は空気中の埃を床面に吸い付けやすく、埃などが取り除きにくくする原因の一つです。ガラスコーティングの被膜は手触りがサラサラしており、帯電防止効果があることで、フローリングの表面が快適になる性質を兼ね備えております。
無機質ガラスコーティングは不燃材料
室内で使用される塩ビのクロスのほとんどは準不燃材料です。カーテンやカーペットなどにもこの不燃材料の表記がある場合が御座います。有機溶剤を含むコーティング剤のほとんどは、不燃焼ではありませんが、ガラスコーティングの液剤、無機塗料は不燃焼という特徴があります。室内のクロスや、カーテン、カーペットなどにも、万が一の時の為、この不燃焼、準不燃焼素材が多く用いられております。(全く燃えないという事ではありません。)
フローリングも無機塗料ガラスコーティングを採用することで、安心材料が一つ増えることになります。そのことより床暖房のフローリングへのフロアコーティングに最適ということが言えます。
無機質ガラスコーティングの低汚染性という性質(親水性)
現在、無機塗料は外壁の塗装にも用いられることが多くなってきました。無機塗料は低汚染性という性質(親水性)があり、塗装部分に汚れがついたとしても雨の力で洗い流してくれるため汚れにくいという性質のことを言います。通常、外壁の塗装は10年に一度のペースで再塗装と言われておりますが、無機塗料の耐候性はそれ以上の20年以上と言われている理由の一つです。フロアコーティングは室内の為、雨風にさらされるわけではない為、フローリングに無機塗料、ガラスコーティングを採用することで、雨風にも強いと言われる防汚性が飛躍的に向上し、効果が長く続きます。
無機質ガラスコーティング まとめ
無機質ガラスコーティングの特徴
- 無機物のガラス素材は安全面に優れている。
- 効果が持続する耐候性に優れている。
- ガラスコーティングは静電気の発生を抑えてくれる。
- ガラス素材は不燃性、万が一の時の安心材料の一つ。
- 外壁の塗装にも用いられる、抜群の防汚性能。
無機質ガラスコーティングのメリット
- 酸化による影響・微生物の分解の影響をほとんど受けない耐久性
- 無機質で他の物質に影響を及ぼさない安全性
S-STYLEの無機質ガラスコーティング プレミアムコート
当社のガラスフロアコーティング プレミアムコートは無機質のガラスコーティングです。無機ガラスコーティングは酸化による影響をほとんど受けないことから、耐久性もワックスの1000倍以上といわれております。無機質で他の物質に影響を及ぼさないことから、コーティング剤の中では最も安全性が高いと言われております。その為、小さなお子様や赤ちゃんがいるご家庭のお客様に多く選ばれております。