フロアコーティングの比較サイトなどを見ているうちに価格が安いのでウレタンコーティングや水性アクリルコーティングなどの水性系コーティングを選択して施工していまい後悔してしまうケースが後を絶ちません。
フロアコーティングで後悔してしまうケース
フロアコーティングの種類の選択で後悔
注意 後悔ポイント!
ワックス系(水性系)のコーティングは美観だけが目的でフロアコーティングのようにフローリングの長期間保護を目的としていないのです。
フロアコーティングはガラスコーティング・UVコーティング・シリコンコーティングといったハードコーティングの種類を選択しましょう。
水溶性コーティング剤の選択
水溶性コーティング剤(ウレタンコート)や(アクリルコート)は、比較的安価な為、コストを抑えたい方が、選択肢として候補に挙げられるケースがあります。また不動産会社様や建設会社様からの紹介の場合、この水溶性コーティングが多く紹介されているかと思われます。水溶性のコーティング剤は耐久5年~10年と言われておりますが、実際のところは、効果としてワックスとさほど変わらないのが現状です。水溶性のウレタン樹脂はワックスに比べ、水に強く、洗剤にも多少強い点が挙げられますが、アルコールやアセトン等の使用は不可となっております。5年~10年の間きれいに保てるという事ではなく、被膜が残っているだろうとの予測という意味が正しいかもしれません。ワックス同様、被膜は汚れを抱え込むため、汚れがひどい箇所は中性洗剤を使用し被膜ごと汚れを除去する必要があります。除去した箇所は被膜が薄くなりますので、専用の補修液で被膜を上塗りするメンテナンスが必要です。またワックスより被膜は多少強いのですが、5年後塗り直しの場合、一度除去して、再施工をするのですが、被膜が強い分、被膜の剥離作業でフローリングへ負荷が掛かり、逆にフローリングの寿命を縮めてしまう可能性が高くなります。一度、水溶性コーティング剤を塗布し、5年~10年後、再施工したいという場合、上記の剥離による負荷が強い為、業者でも再施工をお断りする場合もあるのが現状です。築年数が経過するほど、剥離洗浄の際のフローリングへの負荷が強く懸念されます。水溶性コーティング剤は実際の所、ワックスと効果に変わりはほとんどないことから、ワックス同様、お勧めではありません。
水溶性コーティング剤はウレタンコーティングやアクリルコーティングが該当します。
水溶性コーティング剤後悔ポイント
- 不動産会社からの紹介で施工したが、非常に高かった。
- ワンちゃんの粗相の箇所だけ、被膜が白濁してしまった。
- 除菌用のアルコールで被膜が溶けてしまった。
- キッチンの床がべたつくため、洗剤を使ってお掃除したが、被膜が白くぼやけてしまった。
- 水拭きをすると、汚れは取れるような気がするが、完全にきれいにならない。
- 補修液をもらったが、どう使っていいかわからない。
- 床が汚れてきたので、洗浄と再施工の見積りを取ったが、洗浄費と荷物移動の関係で初回よりかなり割高な見積りになってしまった。
- 廊下の良く歩行するところだけ、被膜の摩耗が早い気がする。
ワックスを選択
ワックスはホームセンターなどで気軽に購入でき、DIYなどでも気軽にできることから、御新築時にワックスを自分でするという選択をされる場合も多いのではないでしょうか?中には成分はワックス(アクリル樹脂)でコーティングと謳っている商品もありますが、それは本来のフローリングへの保護性能を有するコーティングとは異なります。またワックスは美装効果を目的としており、フローリングを保護するための、耐水性、耐薬品性の効果がありません。効果が1年から2年と言われておりますが、ワックスの被膜は汚れを抱え込むため、お掃除では除去できない汚れが表面に蓄積している事になり、床を衛生的に保つのは難しいと言えます。賃貸物件などでは、入居時、退去時の業者による仕上げとして需要はありますが、御新築の一戸建てや、分譲マンションへの床へはメンテナンスが難しく、わずらわしさの観点からお勧めではありません。
ワックス後悔ポイント
- 自分で塗ってみたが、ムラが出来てしまった。
- ワンちゃんがおしっこをしてしまい、床にシミが出来てしまった。
- 床が滑るようになってしまった。
- 床が汚れてきたので、もう一度ワックスを掛けたが、上塗りをしたため、余計汚くなってしまった。
- 自分では荷物の移動などが出来ない為、ハウスクリーニング業者を手配したが、それなりの費用が掛かってしまった。
- 水をこぼした箇所が白くなってしまい、所々まだらな床になってしまった。
- 靴下で歩行すると、靴下の裏が汚れてしまい、素足で歩くには抵抗がある床になってしまった。
- 汚れがひどいので、床専用のクリーナーを使用したら、ワックスが取れてしまった。
フローリングのワックスの問題点はコチラでも解説しております。
フロアコーティングの種類の選択での後悔しないようにする8つのポイント!
- 耐水性が弱い商品の選択は避ける。
- アルコール等の耐薬品性のない商品は避ける。
- ペットのおしっこ(アンモニア)に耐性がない商品は避ける。
- 効果期間の短い、被膜が汚れを抱え込む商品は避ける。
- 保証期間や耐久年数が短い商品は避ける。
- 滑りやすくなる商品は避ける。
- 定期的に塗り直しが必要な商品は避ける。
- フローリングの表面の衛生面が保てない商品は避ける。
後悔しないフロアコーティング選び
一度の施工で効果が長期間持続するフロアコーティングがおすすめです。
こちらでフロアコーティングの選び方は効果と機能性の違いを理解して選ぶを解説してます。