フロアコーティングを自分でDIY 失敗してしまうケースもメリット・デメリット

フロアコーティングを自分でDIY お役立ち情報

御新築時には何かと費用が掛かるかと思われます。新しい家電、家具、エアコン、カーテンの購入、引っ越し費用、火災保険などなど・・・。フロアコーティングは御新築時の未入居の段階で施工されるケースが一番多い商品です。そこで、フロアコーティングを自分で出来ないかと、考えられるお客様も多いのではないのでしょうか?

フロアコーティングを自分でとお考えのお客様への、お役立ち情報とアドバイスを下記にまとめさせて頂きました。

フロアコーティングについて詳しく知りたい方はフローリングとフロアコーティングの基礎知識などもご確認ください。また、従来のガラスコーティングよりも硬度、密着性、耐屈曲性、耐薬品性にすぐれた 独自の進化を遂げた最新ガラスコーティング技術、プレミアムコートはこちら。

フロアコーティングを自分でDIY お役立ち情報

ガラスフロアコーティングをDIYする施工手順

現在、DIYをご検討されているお客様が、選択されているコーティング剤はガラスコーティングが多いと思われます。その為、御新築時にガラスコーティングをDIYで施工される方へのガラスコーティング施工手順やお役立ち情報をまとめさせて頂きました。

必要なガラスコーティングの液剤量

<ガラスコーティング剤の購入>

ガラスコーティング剤派などで通販サイトなどで、比較的容易に購入が可能です。あるガラスコーティングは300mlで¥10,000前後で購入が可能です。ここで、実際どのくらいの量が必要かという問題があります。ガラスコーティング剤は一般的に1㎡の施工で20ccが適量となります。仮に70㎡の新築マンションの場合、床の割合は55㎡前後となります。その場合1100mlほど液剤が必要になります。少し予備を考えた場合、300mlの液剤が4本必要となります(約¥40,000)

DIYガラスコーティング剤の購入

その他、必要なもの

<液剤以外に必要なものを下記にまとめさせて頂きました>

  1. 巾木や沓摺などへ養生用のマスキングテープ
  2. ウェス(雑巾)事前のお掃除用
  3. コーティング剤塗布用モップ
  4. ワックスホルダー・アルミハンドル
  5. アルコール※事前の脱脂洗浄用
  6. 床クリーナー※事前の洗浄用
  7. 液剤の受け皿
  8. ブルーシート※施工道具置き場用
  9. ゴム手袋
  10. タオル

最低限、上記のものが必要となります。またハンドルとホルダーを使用した施工は慣れていないと難易度が高いと思われる場合、手塗り用のハンドルを用いても良いと思われます。

ガラスフロアコーティングDIYで必要なもの

施工時の注意事項

ガラスコーティングの塗料は湿気反応硬化型です。その為、施工の日にはある程度、湿度が高い日が適しています(湿度40%~70%)。湿度が低い日や、あまりにも湿度が高い日に施工をしますと、塗料の硬化不良になる場合が御座います。
※施工業者の場合、湿度については、加湿器や除湿器を用いて調整しながら施工を行っています。

温度については、気温5℃以下ではガラスコーティングは硬化不良を起こす場合が御座います。その為、施工時の室温は20℃前後の状態にすることがお勧めとなります。
※施工業者の場合、温度については、セラミックヒーターやスポットヒーターを用いて調整しながら施工を行っています。

床面の事前のお掃除

施工前の床面のお掃除の手順をまとめさせて頂きました。

・ブルーシートを用意し、施工道具を作業の邪魔にならない場所にひとまとめにして置いてください

・巾木や沓摺などへマスキングテープにて養生を行ってください

・掃除機掛け

施工箇所全体の掃除機掛けを行ってください。その際、御新築物件でも幅木の下の隙間などにも建築埃がありますので、事前にハケなどで掻き出してから掃除機をかけることがお勧めです。事前にドアストッパーなど取り外せるもは取り外してください。また体毛の落下防止のため、ズボンの裾は靴下の中に入れ、頭にはタオルを巻いて行ってください。

DIY床面の事前のお掃除掃除機掛け

・床クリーナーを使用したお掃除

新品のフローリングの表面は油分が多く付着しております。目に見えない為、きちんとした洗浄が必要となります。油分が付着した状態や、取り残しがあることで、コーティング剤の密着性に影響が出る場合が御座います。

・水拭きのお掃除

床クリーナーを使用したお掃除をした後、洗剤成分の拭き残しが無いように、水拭きにてしっかりと床面を拭きあげてください。洗剤、水拭きが終わりましたら、十分な乾燥時間をとってください。

DIY水拭きのお掃除

・アルコールを用いた脱脂洗浄

最後にアルコールを用いて床面の脱脂洗浄を行ってください。アルコールを使用して、床面がアルコールを弾くような箇所がある場合、油分や洗剤成分の取り残しの可能性がある為、弾く箇所はもう一度洗浄するか、アルコールで弾かなくなるまで、拭きあげてください。

・再度、掃除機掛け

上記作業中に入り得るほこりなどの除去の為、最後に再度、掃除機掛けを行ってください

DIYアルコールを用いた脱脂洗浄

コーティング剤塗布作業

専用モップが入る大きさの受け皿を用意します。ハンドルとホルダーに専用モップを取り付けます。ゴム手袋を着用し、受け皿へ液剤を適量入れ、専用モップに液剤を浸み込ませます。(※臭気が気になる方は専用のマスクの着用をしてください)洋室などへ施工する場合、入り口の一番奥からコーティング剤を塗布していき、最後ドアに抜けるように塗布してください。※始めにシュミレーションをしてからの塗布がお勧めです。部屋の角など液剤が入りにくい場所を予め施工しておく方法は塗残しが無いようにするため、お勧めとなります。均一な力で床面を滑らせるのではなく、少し圧を掛けながら塗る方法がお勧めとなります。専用モップに浸み込ませた液剤の量が多すぎると、塗布時に液だまりが残り、硬化不良を起こす場合が御座いますので注意が必要です。また気温が高い時期は塗りながら、液剤が乾いていきますので、素早く塗布する必要があります。塗残しが生じた場合、すぐにその場所を再塗布する必要があります。時間がたった状態で、上塗りをすることで、カスレ、ムラの原因となりますので、注意が必要です。また適正塗膜以上の液剤を使用しますと、厚塗りとなり、施工の不具合になる場合が御座いますので、合わせて注意が必要です。

DIYコーティング剤塗布作業

乾燥

コーティング剤の塗布後、十分な乾燥時間をとってください。冬場で約5時間、夏場で約3時間です。その後、軽歩行は可能ですが、可能であれば、施工したその日は、施工した箇所への入室は避けた方が良いでしょう。

ガラスコーティングのDIY まとめ

いかがでしたでしょうか?簡易的ではありますが、ガラスコーティングのDIYの必要物、注意事項、手順としてご参考になれば幸いです。また上記の方法は、限られたフローリングにしか適用されません。(突板など)シートフロアや、表面が特殊なフローリングへは、コーティング剤の塗布前に専用の下地剤(プライマー)による処理が必要です。プライマーは市販では販売されておらず、施工業者各社が自社で開発、配合を行っている場合がほとんどです。床材によっては専門業者にしか対応できない床材があります。施工会社が施工のご予約の際にフローリングメーカー・商品名を確認するのはそのためです。

UVフロアコーティングのDIYは?

DIYで施工が出来ない商品

DIYで施工が出来ない商品があります、それはUVコートです。UVコートは塗料を硬化させる為の紫外線照射機が必要です。専門の施工会社が使用しているこの紫外線照射機はお値段約70万~100万の代物です。施工業者でもこの照射機を複数台購入するにはコストがかかる為、取り扱いを行っていない施工業者も多く御座います。その為、UVコートをご検討されているお客様は、専門の施工業者への依頼が必要となります。

UVフロアコーティングのDIYは?

フロアコーティング DIYのメリット・デメリット

フロアコーティング DIYメリット

  • 労力や施工前準備のわずらわしさはありますが、コストが2分の1から3分の1に抑えられる。
  • 施工前準備をすることで、床やコーティングの知識が深くなる。
  • 施工会社ほどの仕上がりではなくとも、労力をかけた分、施工に満足感、達成感が得られる。

フロアコーティング DIYデメリット

  • DIYで施工できる床材が限られている。
  • 自分での施工は失敗するとやり直しがきかず、誰も保証してくれない。
  • 事前掃除や洗浄など、思った以上に労力と時間がかかる。
  • 仕上がりにおいて、カスレやムラがどうしても出てしまう。
  • 施工時の湿度や温度の調整が難しい。見極めが出来ない。
  • 専用のハンドルやホルダーは慣れていないと使いこなせない。
  • (手塗りになる事で更に労力がかかる)
  • 液剤をどこから塗るかなどのシュミレーションが難しい。
  • 塗布量や塗りながら、正しい塗り方の正解が分からない。
  • 部屋が広い場合、1日ではとてもできない。
  • 洋室と廊下が沓摺などで区切られておらず、洋室から廊下へどのように塗布していったらわからない。
  • クローゼットの中などフローリング面が、暗くて作業しにくい。
  • 塗布中、リビングや洋室のドアが、思った以上に邪魔で施工が難しい。

フロアコーティング DIY 失敗事例 Q&A

ガラスコーティングの液剤が市販で販売されるようになってから、当社へもガラスコーティングの失敗事例や補修依頼などのお問い合わせを頂く場合が御座います。お問い合わせ内容の一例を記載させて頂きます。
(※当社は施工会社の為、液剤の販売は行っていません)

Q. ガラスコーティング剤を購入して施工したが、全体的に蜘蛛の巣状にひび割れを起こしてしまった。対処法はありますか?

ガラスコーティングは市販の剥離剤では除去出来ません。ガラスコーティングの専用の剥離剤は液性が強く、部分的な補修に用いることはありますが、広範囲での使用はフローリングへの負荷が強く掛かることが懸念されるため、お勧めではありません。上記ひび割れの原因は恐らく、ワックスのような塗り方で液剤の塗布量が多く、厚塗りが原因です。

※上記お問い合わせは、お掃除の専門会社様からのお問い合わせでした。ガラスコーティングの液剤を初めて使用したとの事で、ワックスの要領で塗布してしまった事が原因です。清掃会社様ですから、ハンドルモップなどの使用は慣れているはずですが、液剤の特性などへの知識が足りなかったことが、一番の原因かと思います。

Q. ガラスコーティングを自分で施工したが、剥がれてきてしまいます。どうしたらいいですか?

恐らく、下地処理(プライマー)を必要とする床材へ、下地処理をせずに施工をしたことが原因です。シートフロアなどは、コーティング剤の塗布前の段階でプライマーを塗布する必要が御座います。プライマー使用せずに施工した場合、強固な密着性は得られません。

※上記お問い合わせの問題点は、市販でプロ用の液剤を販売している業者にも問題があります。とある市販で液剤を販売している業者は、液剤の使用前に目立たない箇所で、密着のテストを行ってから施工してくださいと記載されておりました。恐らくDIYで施工されるお客様では上記の内容は判断が付かない内容です。液剤を販売していますが、施工して失敗しても責任はありませんというスタンスが一番の問題かと思います。プライマーを必要としないで施工可能な床材はごく一部の床材しかありません。

Q. 部屋の端のフローリングのコーティング剤だけ、被膜が白く濁ってしまったのですが、なぜでしょうか?

恐らく、雨の日や湿度過多の状態で施工し、乾燥時間に被膜が湿気を多く取り込んでしまった、白化現象です。施工時は湿度40%~70%での施工が適しています

※市販で液剤を購入された販売会社様の注事事項に湿度における注意事項があればいいですが、天気の良い日を選んでください等しか記載が無いのが現状かと思います。

フロアコーティング DIY まとめ

フロアコーティングのDIYでチャレンジされる場合、どうしてもコストを抑えたいという場合には有効な面があります。合わせて特性などの下調べや時間や労力のある方に限られるかと思います。DIYなど日頃からされている方、DIYが好きな方には有効な手段ではあると思います。DIYでフロアコーティングをした場合、労力をかけた分、施工に満足感、達成感が得られると思います。

UVコーティングビフォーアフター

<知識・経験・技術・信用>

当社の社員は新人の場合、最低でも6ヶ月は研修期間となります。人によっては、お客様の施工を任せて安心と言えない場合、それ以上の期間を設ける場合も御座います。また社員の多くは5年以上、10年以上の経歴のものもおります。経験値はDIYでは補えない点となりフロアコーティングは専門の会社に任せるケースが多い要因となっております。

専門会社に依頼した場合

  • 保証があり、万が一の時にも施工会社が対処してくれる。
  • 確かな経験と知識での施工による安心がある。
  • 水周りコーティングや防カビコーティング・玄関大理石コーティングなどの特典も多数あります。

知識・経験・技術・信用の観点を重視される場合、やはりフロアコーティングは専門の業者に任せることで安心です。

フロアコーコーティングについてさらに詳しく

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フロアコーティング専門会社施工スタッフ